マイクカプセル「AOM-5024L-HD-R」試食会

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期待の超新星

AOM-5024L-HD-R、以下AOM5024。
エレクトレットコンデンサマイクのカプセルで、おひとつ350~500円ほど。
~数個で買うなら送料を考えるとマルツが安いかな。単位大きいならDigikeyとかが安い。
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/27039172/

こいつは個人が買えるカプセルの中で最高のSN比80dBを誇る。
これは数値だけなら3dio Freespace、通称白耳に搭載されているEM-172と同等の性能だ。
しかしPrimoの野郎はこれら高品質なカプセルを一般向けに卸していない為、SN比80dBを叩き出すならこの製品しか無いということになる。

ネットで探してもこのAOM5024を使った例は無かったため、ざっくり触ってみたレポを書いてみる。

ほんとにノイズがすくねぇ

EM158より明らかホワイトノイズが少ないでした。(//ここに検証データあとであげる)
検証いらない気もするくらい聞いて明らかだけど。

ただ、2線ノーマルで使うとかなり歪んだ音がするというか、これは内蔵FETの特性なんだろうけど、いかにも増幅されてます感のある音がする。
具体的にはループバックかけた状態で喋ると、明らかにマイクを経由してきた声が分離されて聞こえてくる。

3線改造が出来ねぇ

いきなりかよと思うかもしれないが3線改造の話。

+と書いてない方の端子の周りに、ランドとつながってる3つの端子があるので、これ削ったら3線改造できそうじゃーんとなる。
が、いっくら深く削っても、この端子がGNDから浮くことは無かった。
内部でつながってるんだろう…残念ながら、こいつは2線のまま使うしか無いらしい。

意地でもソースフォロアにする

しかしこの性能のカプセルがソースフォロアできないのは余りにも惜しい。というかソースコモンの音が結構バキバキな感じだから音質的には結構つらい。
というわけで伝家の宝刀、普通なら非推奨の2線式Linkwitzを採用だ。
JFETには極性が存在せず、ドレインとソースは実は任意に入れ替えられるという性質を利用し、+端子をマイナスとして扱う。
さらに前回ちょっと触れたP48回路を応用し、2線ソースフォロア式P48というアクロバティックな回路を組んだらなんと上手く行った

画像左がオリジナルの2線式Linkwitz、右が今回試したP48版。実態はP48のマイクを逆につけただけだ。
追記:すまん今見たら逆相になっとった XLRコネクタ側の2と3は逆だと思ってくれ

マイク本体に触るだけで大量のハムを拾い、ケーブルを長くするなどまず無理な仕様だが、用途によっては使えるかもしれない。
ファンタムを提供するアンプ側の性能にもよるが、ソースフォロアにすると明らかに音が正確になる。特に声が顕著だ。
ブレッドボードレベルでは目に見えたハムなども拾わないようなので、今の所かなりいい音が取れているという印象を受けた。
何よりEM158よりノイズが無い。

☆録音データをあとでここに上げる

買いですか

音フェチ向けなら買いです。音楽用には3線できないのもあって厳しいかな。

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マイクカプセル「AOM-5024L-HD-R」試食会 への3件のフィードバック

  1. 匿名 のコメント:

    https://imgur.com/t/microphone/sEYEgP3

    このECMの裏側の様子が見れます。

    現行品のほうは表にフェルトがつけられていますが。

  2. drroot のコメント:

    天才すぎ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
    ちなみに表のフェルトの有無はDigikeyとかだと別製品扱いになってるっぽいので選ぼうと思えば選べるはずですね

    • 匿名 のコメント:

      少なくとも在庫がある限りはどちらも買えそうですね。フェルト付きの方が安いのと箱に入ってるようです。

      それとSimple P48のPDFにはAOM 5024を使った場合のファンタム電源と抵抗の参照値が載っているようでした。もちろん、テスターで見ながらやればいいだけですが…。

      このマイクからFETを外して交換している例もあるようでしたが、それはちょっとめんどくさすぎますね笑

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