エレクトレットコンデンサマイク改造についてのまとめ

Table of Content

以前作った3線式ECM用のマイクアンプの音質を改善した。
下に過去の制作記事を一応挙げとくが、せっかくブログ引っ越したので改めて紹介しよう。
そのいちそのにそのさん

ECMって何よ

秋月で安く買えるマイクカプセルのXCM6035EM158は、エレクトレットコンデンサマイク(ECM)と呼ばれるもので、どれも電気的には同じ構造をしている。
//あとでここに画像//
内部的にはドレイン・ソース・GNDの3端子があるが、GNDはマイクカプセルのケースに落ちていて、更にソースとGNDがパターン上で配線されている…という構造だ。これはプラグインパワーでの動作を想定しているほとんどのECMで共通する。

パターン上のソースとGNDを切り離し、より高音質なソースフォロア回路に書き換えるのが「3線式」改造だ。この改造は3wires “Linkwitz-mod”なんて呼び方もあるが、ここでは3線式で統一する。

20191023追記 こっから先は研究が進んで今やクソ記事になったので読むな

3線マイクのためのアンプ

3線式に改造したマイクは、当然ながら外部電源による増幅がいる。

発想としては電池なりコンセントなりから電源を引っ張ってきてオペアンプを噛ますか、後段のアンプ(よくあるのはオーディオインターフェース)からファンタム電源をもらってきてSchoeps回路を構成するかだ。後者は「パナ改」が有名で、この方式では最も完成されていると思う。

で、自分は前者の方式を採用する。というのも、録りたい音が専ら音フェチや楽器で、しかも録音環境が自室くらいしか無いからだ。ケーブルの引き回しや電源の確保を考えずに済むなら、大人しく外部電源を用意するのが最もノイズを軽減できる。

また出力方式をXLRコネクタに繋いでバランス伝送にし、少しでも対ノイズ性能を上げる。音フェチ沼は歪み率や最大音圧レベルよりもホワイト/ピンクノイズが焦点だからだ。

回路図

華麗に書き忘れたがオペアンプはNJM2068を採用。恐らく廉価帯では最もノイズが小さい部類だと思う。

コンデンサは全て無極性コンデンサの1uFを使用。うっかりファンタム電源を入れてしまっても良いように、耐圧50V以上を使う。ちなみにざっくり20kHz手前あたりで落ちるようになっている。

電源は9Vのスイッチング電源から、TPS7A4700を通してノイズの少ない8Vを作り出す。
入力部は自由だが安く入手でき取り回しが良いのはステレオプラグで、ドレインとソースをLRに繋げればぴったりだ。

前回作ったやつとの違いだが、ソース抵抗を可変式にした。最適なソース抵抗の値はECMによって違うので、いっそ聞きながら調整できるようにしてしまえという魂胆だ。

次にバイアス電圧を作り出す部分からコンデンサを取っ払った。小さな変化だか大きな影響があり、明らかホワイトノイズが減っている。特にEM158接続時はかなり音質が向上した。
というのも、BIASとGNDにコンデンサを噛ませると、交流成分にいらん帰還がかかってしまう。つまりそもそも入れたのが間違いだった。ファッキン!

配線と実装

配線と実装は前回のものをそのまま流用。変更したのは基板だけで済んだ。
配線は秋月D基板で下記のようにする。赤色は表をジャンパ配線、青は裏側を配線だ。

文字あり↓

文字なし↓

ケースはタカチのアルミケース。アルミケースからGNDへの配線は必ず行おう。TPS7A4700のGNDはINかOUTの片方を繋げば良いので、あいたもう片方とボリュームのケツを繋げば無駄がない。

実践編

近日公開。

カテゴリー: 電子工作, 音響関係 パーマリンク

エレクトレットコンデンサマイク改造についてのまとめ への1件のフィードバック

  1. ティナ のコメント:

    drroot様のブログ拝見しました。自分は立体音響に興味がありバイノーラルマイクで音を作ってみたいと思っていました。しかし市販のバイノーラルマイクは高価で、学生の身では手の届きにくいものばかりでした。そこで色々調べてみたところ、バイノーラルマイクは自作できるということを知りdrrootさんのブログにたどり着きました。とはいえ本格的に電子工作をするのはこれが初めてで右も左もわからない状況です。もしご迷惑でなければ自作バイノーラルマイクに向いているマイク部品やケーブル、仕組み等をGmailにて教えていただけると幸いです。長文失礼しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。